Introduction
Canon EF 50mm F1.8 STMは,2015年5月発売という新しい標準レンズであります。例によって,被写界深度目盛・距離指標は省略され,フードも別売りという徹底ぶりです。値上げしたNikon 50/1.8Gと比べるのはどうかと思いますが,向こうはこれらがきちんと付いています。価格帯からして省略して構わないという判断なのでしょうね。殆ど見ないものを付けて高くなるよりは全然ありがたく感じます。
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スペックなど
手ぶれ補正は無いため,AF-MF切り替えスイッチのみとなっています。フルタイムマニュアルフォーカス対応ですが,フォーカスリングは狭いため,MFはおまけだと言われているような悲しい気持ちになります。その上,レンズフードを付けるとギリギリにフォーカスリングが有るため操作しにくいです。キヤノンのAFは非常に優秀なため信用することにします(笑)
最短撮影距離は0.35m,レンズ面から(ワーキングディスタンスは)26cmとなっています。絞りは7枚円形絞りです。STMで静かなAFです。
EFレンズであるため,フルサイズへステップアップした際にもレンズ資産が使えるという大きな魅力があります。APS-C機では35mm判換算80mm相当でポートレートに丁度よいです(ボケ量は50/1.8のままです)。ただ,ふらっと散歩をしながらの撮影や旅行に使おうとする場合,もう少し広角のレンズを持っていないと80mm相当だと画角が狭くて難儀します。
他レンズとの比較
同価格帯のEF 40mm F2.8 STMもフルサイズ対応ということで比較対象に入ると思いますが,標準域の10mm差はそれ程大きいものではなく,10mmの差よりも開放F値が1.8か2.8かの差のほうが重要なので50/1.8の方が良いのではないかと思います。どちらとも手ブレ補正ISは無いですから,暗くなってからの一段や,日中でも一段絞れる画質のメリットのほうが重要と感じます。更にF1.8とF2.8ではボケ量も大分違います。開放F1.8は絞ればF2.8にもなりますが,開放F2.8はこれ以上開けませんからね。この50/1.8 STMと,EF-S 24/2.8 STMの組み合わせなら,値段も高くなく,嵩張らないためとても良い選択といえそうです。
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