2016年10月9日日曜日

Kodak D-76 現像液 作り方

コダック D-76 Developerは黒白フィルム(白黒フィルム)における,最も一般的な現像液だと思います。1000円程度で1ガロン(3.8L)の現像液を作成できます。ちょっと前はもう少し安かったのですが。この3.8Lを,1:1に希釈することで2倍のフィルムを現像することも出来ます。

35mmフィルム一本をステンレスタンクで現像するとき,凡そ250mLの現像液を使うので,1:1希釈液で30本を1000円で現像できることになります。実際に現像するには更に停止液,定着液が必要で,QWやドライウェルがあったほうが安心なので使いますが,それでも現像に出すより安く,その上好きなときに現像できるので自家現像に挑戦する価値はあります。

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D-76を購入すると,日本語説明シールが貼ってあるかと思います。無くても簡単な英語なので読めます。簡単にまとめると,
  1. 3.3L(3L) 50℃(50-55℃)の温水を用意します。
  2. D-76を底に溶け残らないように少しずつ完全に溶かします。
  3. 水を加えて3.8L(1ガロン)にします。
これで現像液の完成です。安定させるために1日置いてから使いましょう。また,1:1希釈するのは現像直前に行い,保存は原液のままにします。

保存は空気がないようにして(満タンまで容器を満たして)6ヶ月で,容器半分だと2ヶ月です。長期間保存すると褐色〜真っ黒な,コーヒーみたいな黒になってきます。普通は無色〜淡黄色透明です。粉末も,白色です。長期間保管されていたD-76は褐色の粉末で塊が出来たりしています。同じシャッターチャンスは二度とありませんから,フィルムをダメにしないためにも少しでも不安に感じる色でしたら躊躇わず作り直しましょう。ちなみに真っ黒になったD-76でも現像できるみたいですよ。

現像廃液は保管して,廃液処理に回します。現像液と定着液は分けて廃液処理を行います。

案外,簡単に現像液を作ることができます。D-76以外にも現像液は有るので,慣れてきたら違いを楽しむのも良いかもしれませんね。

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